老化現象の謎を追い続ける私の自叙伝

人はなぜ老化して自然死あるいは病死の運命を辿るのか、この不可解な現象に長年にわたりとても興味をもって研究をし続けてきました。この理不尽な老化現象を回避すべくこの世から老人病撲滅と不老長寿の研究に関する助成活動を始め、自らの生い立ちや成人・老人病との格闘を綴った自伝を開設することにした。

はじめに:読者のみなさまへ、記事を公開するにあたり。

わたしは医学や生命科学分野の研究者ではありません。まったく関係のない分野で働いているならず者のいち労働者に過ぎません。

どうせ死ぬなら、はじめから生まれてくるんじゃなかったと、だれしも一度は後悔したり思いを馳せることがあるのではないでしょうか?

しかしながらこの世に生を享けたものは“異性との繋がりを持ちたい”、“家族をもちたい”、これらが人として生まれた本来の願望です。人は愛情が芽生えると男女が夫婦となって一緒に生活することとなり子供ができれば家族として生活していく本能をもっています。それが人類の命を繋げる基本的な仕組みとなっています。

人という生物の場合では配偶者となる相手は誰でもよいという訳ではないと思います。女性はもともと子供を産みたいという本能があり高い能力または権力を持つ男性をおのずと選択しますし、一方で男性は、性的欲求を満たす為に若くて可愛い複数の女性とつい見境なく性行為をしてしまうサル同然の動物です。

したがって親となる父母も生き物であるがゆえ、子を産んだあとになって子孫を残したことを後悔することになったり、逆に子供が生まれたことで両親を恨んでも仕方ない事と思います。

1950年代にワトソンとクリックが遺伝子の化学的本体としてDNAの構造を明らかにして以来、およそ半世紀の時が過ぎ去りました。しかし今だ単細胞生物の細菌ですら人工的に作り出すことができません。それは生命の化学反応は極めて巧妙かつ複雑な様相を示している証拠です。
21 世紀は、生命科学の時代と世間で言及される通り、世界各国で人類を悩ますさまざまな病の克服に向け医学、生命科学の分子レベルでの研究において目覚しい発展がみられているようです。
なにより、人類は共通して本質的に“死ぬ運命を避けたい”という願望をもっています。
率直に言いえば、人類の最大の希望であり最終目標の課題は“若返り”、と“不老長寿”の方法を見出すことと言っても過言ではありません。これは将来の次世代に残す最大の課題となるかと思います。

わたしは生命の老化、若返りに関して調査した結果を専門的でなく個人的な見解として、ここではあくまで談話として現状の老化に関して理解されている情報、そして将来の見通しを簡単に記載させて頂きます。

職業柄、とくに生物学や医学が専門分野でないので誤解を招く記述が含まれるかもしれませんが、どうぞご了承ください。
また現時点で、老化現象の課題に真剣に取り組んでおられる研究者の方々のご参考になれば幸いです。

 今後、記事の一部の内容について、表現をより適した状態にする為に記載内容の修正、追加もしくは削除を度々繰り返す可能性があります。

一部不適切な表現が含まれていることもありますが、ご了承ください。

 追記:

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癌治療の最前線(2019年度版)

現在、日本で1年に新しく癌に罹る人は約100万人に上っており、既に日本人の半数は癌患者となっています。
つまり、日本人の2人に1人は一生のうち一度は何かしらの癌にかかり、3人に1人は癌で亡くなってることになります。
現在、日本人の死亡原因の1位は男女とも癌疾患による病死であり、総死亡者数のおよそ30%を占めており、国立がん研究センターによる最新の集計では、国内の癌患者の5年生存率は66.4%です。
日本人の場合で肺癌、続いて胃癌、大腸癌、肝臓癌、膵臓癌が主要な死因となり、とくに膵臓癌は早期発見が難しく、それ故、たとえ手術可能だとしても再発や転移が起こりやすく治りにくい癌で生存率が非常に低い。一方、前立腺癌など進行が遅い癌では生存率が高い特徴がみられます。
癌患者は比較的に男性が多くその80%以上は65歳以上の高齢者が占めています。つまり癌の多くは老人病の一種です。端的に言えば、癌は細胞における遺伝子異常の蓄積が原因で発症するため、年齢を重ねるごとにがんの発生リスクは高くなります。
しかしながら日本人の半数近くは生涯において癌と診断されずに老後を過ごすことができます。何故でしょうか?
これは大変に不可解な現象ですが必ず生物学的な理由があります。
癌に罹らないのは偶々ただ運が良かったと確率論的に解釈すればそれは自然の摂理となりますが、生物学的に解釈するなら、本来もっている癌細胞を殺す力=自己治癒力の差と考えられるのです。
実は、ヒトは約60兆個の細胞から成り毎日1兆個の細胞が新しく入れ替わっており、健常者でも細胞が新しく再生していくなか癌細胞が毎日5千個以上発生していると考えられています。
しがたって癌は生活習慣や環境要因に起因する遺伝子病であると言えるが、人体には癌発生を防ぐ多くの仕組みがもともと備わっています。
その一つに、体内の自然な癌防御システムでもっとも重要な役割を果たすのが遺伝的にプログラミングされたアポトーシスと呼ばれる細胞死の現象で、つづいて免疫系システムの動員です。
体内で新しく発生した1つの癌細胞が早期癌といわれる1センチ程度の大きさ、つまり約10億個の癌細胞集団になるのに約10年ほどかかりますが、これは1個の細胞がわずか30回ほど細胞分裂を繰り返したときの細胞数に等しいのです。
正常細胞の癌化は今だ研究段階にあり、残念ながらその病態の全容解明に至っていません。そのため薬物による癌の根治は難しい状況にあります。しかし癌の進行、増悪化に癌の本体として癌幹細胞の存在が元凶となることが最近になり明らかになりました。
まだ仮説の段階ですが、癌幹細胞は癌の親細胞となる無限増殖能を遺伝的に有する未分化細胞として癌全体のごく一部の割合で点在している可能性があります。
いずれにせよ、細胞の癌化は老化やストレス等による遺伝子の突然変異の積み重ね、とくに細胞分裂に関わるいくつかの蛋白質をコードする重要な遺伝子に変異が生じると細胞が癌化するのは確かなようです。
しかし、それが癌細胞なのか、それとも未分化細胞の癌幹細胞なのか議論の余地が残されています。
そして、癌幹細胞は分裂が完全に停止しているのではなく、普通の癌細胞に比べて増殖速度が遅いこと、高いストレス/免疫抵抗性をもつこと等の特徴があることが示唆されています。これが癌治療を困難にしている元凶なのです。
2019年現在、世界で公開された癌研究の論文を見る限り、癌幹細胞が周囲の微小環境や細胞集団に何らかの影響を及ぼしていると考えられます。そして炎症環境が癌幹細胞の分化や分化した癌細胞からなる細胞集団を次々と生み出しているようです。
現状では癌治療で癌と診断されると最初の第一選択肢として癌発生箇所を外科手術による局所とその周辺部の除去・摘出が行われています。
現在、癌の発生メカニズムについて病態生理学的および分子遺伝学的な見地からある程度のことは分かったと言えるようです。そこで、最新の抗癌剤による薬物療法、および外科手術が不能な難治性癌に対して、将来の有望な癌治療方針について紹介したいと思います。
21世紀に入り、癌の化学療法で分子レベルでがん細胞の特徴を認識し癌細胞の増殖や転移を担う特定の分子だけを狙い撃ちにする癌分子標的薬がいくつか臨床応用できるようになっている。癌分子標的薬は癌細胞だけを攻撃するため正常細胞に影響なく、つまり抗癌剤による副作用を比較的に減らすことができる。この分子標的薬を使用する治療が医療の現場で標準治療として徐々に取り入れられる段階にある。国内で認可されえいる癌分子標的薬はまだ少なく2019年時点で40種類ほど癌治療に使われている。
米国FDAでは、特定の種類の癌に対してさらに多くの癌分子標的薬が認可されている。今も研究開発の途上にある。
先端医療研究支援センターではすでに手術不能な癌、進行性の末期あるいは転移の可能性がある患者さまにの国内で未認可又は研究段階にある抗癌剤の癌治験をお勧めしています。ご相談、ご登録はこちらから。

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現在、癌治療薬として癌分子標的薬を使い治療した場合は一定数の割合、全体的にみておよそ4割弱の癌患者で癌の停滞もしくは固形腫瘍の縮小がみられるものの、すでに進行した癌、再発・転移を伴っている場合には薬剤抵抗性が認められるため、癌の治療薬として効果がないことが分かっています。その原因は各臓器の局所に発生した癌細胞集団における遺伝子変異の多様化です。
人体の免疫機能はそのような多種多様な非自己(異物)を取り除く獲得免疫という方法を獲得しており、人体の免疫機能を人為的に癌細胞に対して、より効果的に活性化させる方法が考案、検討されるようになっています。これを総称して癌免疫療法と呼んでいいます。
現在、いくつかの癌免疫療法が開発されており、そのなかで主流となっているのが免疫チェックポイント阻害薬です。国内では数種類の免疫チェックポイント阻害薬は効果があるとし国内で認可されています。
しかしながら現在、それらの方法は大半が治験もしくは研究途上の段階にあり癌治療に対して明確な有効性は確認できていません。免疫療法に有効性が認められない理由に老化による免疫力の低下と癌幹細胞の存在がもっとも有力な候補として考えれてます。
国内のいくつかの医療機関で癌免疫療法による治療が実際に行われているようですがすべて保険適用外となっており高額医療制度も適用されず全額自己負担となります。しかし今のところ癌免疫療法は手術不能な癌患者や末期癌患者にとって最後の頼みの綱であるのは間違いありません。
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免疫療法は世界各国で研究段階か、もしくは治験や先進医療での治療効果の検討が進められている状況にあります。

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病院の一般病棟では癌が重要な組織や血管へ癒着している状態か、すでに周辺組織への浸潤が進みリンパ節に転移している場合などで癌の末期状態となると、余命宣告をした上で緩和ケア施設で苦痛をやわらげる処置や投薬等の対症療法を行うか、従来の抗癌剤放射線療法による標準治療で延命措置を行うか選択することになり医療機関から見放されます。最近、高齢者を中心としてこのような“がん難民”が激増していると聞きます。
2019年2月、東京大学医科学研究所と第一三共の研究グループらは悪性脳腫瘍の一種の癌患者を対象にした治験において、新しい癌治療法として研究中であった癌治療ウイルス薬G47Δ に癌治療効果があることを見出しています。しかし、癌の再発や転移の抑制効果については明らかにされていません。G47Δは2019年5月に日本初の癌治療ウイルス薬として厚生労働省の製造販売承認申請をしており、年内の承認が見込まれています。承認されれば、日本で初めて実用化される癌治療ウイルス薬となる見込みとなります。
また、癌治療ウイルス薬の開発は、タカラバイオでも今年3月にC-REVをメラノーマの適応で申請中とのことです。
いずれにしても将来、人類は癌を克服するに向けて癌ワクチンの開発に取り組む必要があります。
最近になり癌の根源であるとされる癌幹細胞の正体を明らかにすべく癌幹細胞の基礎研究が進められています。将来、癌幹細胞に特異的な遺伝子かたんぱく質などのマーカーがみつかれば、癌ワクチンの開発につながり、さらに癌の再発、転移を抑える方法が明らかとされる可能性が残されています。そのため今後、人類の英知を結集して癌の克服に向け癌幹細胞の解明に立ち向かう必要があるのです

単細胞生物の寿命について

地球上に単細胞生物は何十億年も以前にはじめて誕生したされている。
単細胞生物は、現在に至るでの生存の過程で細胞分裂を繰り返し遺伝子の変異が起こり生存に必要不可欠な遺伝子が傷つけばその細胞は死滅した。

そうした突然変異により新しい種も誕生し環境に対する耐性を獲得して存続し続けていると考えられる。
単細胞生物は、基本的に高等生物にみられる幹細胞と類似している。つまり、未分化・無限増殖性を有している生物である。
単細胞生物は、生命誕生から現在に至るまでの過程で遺伝子構造や蛋白質構造が微妙に異なる膨大な近似類の集合体を形成していると考えられる。

単細胞生物は高等生物と比べて遺伝子の構造が単純で蛋白質をコードする遺伝子の数も少ないので生態学的に変異体を見分けることが難しいのかもしれない。

いずれにせよ、数十億年の間に生存し続けたとすれば遺伝子を傷つける有害因子となる放射線活性酸素などの環境要因から自らを守る遺伝的な仕組みと自己修復能を獲得しているのは間違いない。

現在生息している単細胞生物の多くはこの仕組みを獲得し生き残った比較的に最近に誕生した生物なのかもしれない。実際に単細胞生物のさまざまな変異体として種を形成しているとすればその数は膨大になると推測される。さまざまな単細胞生物が全滅せず生息しているのは大変に不可解な現象である。

単細胞生物の一種でゾウリムシは単細胞生物のなかで比較的に高度な遺伝子構造をもっている。ゾウリムシを接合せずに無性生殖で実験的に分裂させると350回ほど細胞分裂して死滅する。この現象は環境の有害因子によると考えるよりもプログラムされた細胞死である。

自然界に放置された状態で1個の細胞の分裂回数には避けられぬ限界があることが分かった。

 

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ゾウリムシは接合という有性生殖の過程を経て自分の遺伝子を早期にリセットしていると考えられる。そうすることで見かけ上で種を維持して無限に細胞増殖を繰り返すことができることになる。